何かを伝えたいとき。人間は話す。だが猫は喋れないぶん、いろいろな手段で伝えてくる。 猫同士の場合、多いのが「アイコンタクト」。 ちらっと相手に視線をやるだけで相手の意図がわかったりする。 とある神社にハチノコと呼んでる猫が、初めて見る猫と一緒にいた。どうやら友達のようだ。 僕はそちらに近づいていく。ハチノコが足にスリスリしてきた。挨拶。こんにちは。 だけど初めて見る猫は脱兎の如く駆け出した。ごめん、そりゃ怖いよね、ニンゲン。 友達は神社の端っこまでニンゲンから逃げていた。しかし気になるのかずっとこちらを見 ...